天体観測や土星の輪を見るために天体望遠鏡を初めて買うのですが、どの倍率を選べばいいでしょうか?

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土星の輪

普通の眼の視力なら、まともな望遠鏡で口径40mmの40倍程度で、土星の輪は何とかわかる程度です。 土星の輪が認識できる程度でよければ、口径5cm、倍率50倍程度が必要でしょう。 またはっきりと土星の輪を見るには、口径60mm以上は必要でしょう。 土星の輪と輪の隙間を認識するには口径10cm、倍率100倍程度が必要です。 口径100mmあれば、上空の気流の落ち着いた条件の良い日には、カッシニのすきまと呼ばれる輪の中の暗黒帯もわかりるようです。

土星の輪が認識できる状態は、天体望遠鏡だけではなく、双眼鏡レベルでも認識できます。 ただ、双眼鏡では望遠鏡に比べて解像度が低いために、「楕円」に近い形に見えます。 そのため「輪がある」という程度で、認識できます。 だれが見てもはっきりとした「輪」を見ようとすれば、口径は10cmはあった方が確実でしょう。

望遠鏡のメーカーとしては、ミザール、ビクセンがよく知られています。


口径

望遠鏡の性能で考えるべきものは、倍率ではなくて口径です。 口径とは、屈折式の望遠鏡ならレンズ(対物レンズの直径)、反射式なら鏡の大きさです。 この口径を大きくすると視野が広がるだけでなく、集光率がよくなって、星がきれいに見えます。

この口径が、望遠鏡の性能を表すといってもいいでしょう。 世界中の天文学者や科学者たちが競って大口径の望遠鏡を作る理由は、口径が大きいほど「解像度」が高くなるからです。 「解像度」とは、例えば100万画素のデジカメで撮った写真をパソコンで見る時、細かい部分を見ようとして拡大すると、 元々のデータの画素数が少ないために「モザイク」がかかったようになって、ぼやけてはっきりとは見えにくくなります。 しかし800万画素のカメラですと、同じ程度に拡大しても細部まではっきりと見えます。 つまり解像度とは、、細部の認識度、細かいところまでいかにはっきりと見えるかというのものです。 また口径が大きくなると、たくさんの光を集めることができるので明るくなり、見えやすくなります。

また望遠鏡の倍率は、焦点距離と接眼レンズの焦点距離で決まります。 たとえば対物レンズの焦点距離が1000mmで、接眼レンズの焦点距離が5mmの場合、倍率は200倍となります。 購入の際には、この点についても考えて選択してください。

さて、天体観測の初心者、入門者でしたら、天体望遠鏡の口径は60mm〜150mmぐらいが見やすいでしょう。 望遠鏡の口径が大きければ大きいほど,一般的には焦点距離も長くなりますので,そのぶん倍率も高くできます。 しかしそうなると望遠鏡が大きなものになってしまい、部屋に置くには大きすぎてじゃまになるとか、ベランダに出すにも大きすぎてめんどうだとか、 三脚と望遠鏡本体を車に積んで、ぶらっと星を見に出かけられるという手軽さなどがなくなってしまいます。


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接眼レンズ

望遠鏡には、接眼レンズがたいてい3個ぐらいついています。それぞれの接眼レンズは、レンズの構造や焦点距離が違います。 同じ望遠鏡でも,焦点距離の短いレンズでのぞけば倍率は上がります。 しかし口径の小さい望遠鏡で倍率をあげても,視野は低いし像は暗いしで,かえって見にくくなってしまいます。 口径100mmだったら,倍率でいうと200倍ぐらいが限界となります。 といのも望遠鏡の倍率は、口径×2が限度だといわれています。 たとえば口径60mmなら、60×2=120倍となりますので、口径60mmの天体望遠鏡で120倍以上の倍率のある望遠鏡は、 あまり適していないと考えていいでしょう。

望遠鏡の倍率は、見る星によって変えるものです。ですので、一つのレンズで惑星や月や土星の輪などが見えるような、 すべての星に対して”丁度良い倍率”というのはありません。

なお、接眼レンズは比較的安価なため、いろいろな焦点距離の物を購入しておくのも楽しいでしょうL 接眼レンズは望遠鏡に差し替えるだけですので、倍率の選択は自由にできます。 倍率を上げると像は暗くなりますので、口径が大きい天体望遠鏡の方が高倍率にする際には有利です。


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